はとりクリニックの主な検査結果の見方   00/04/18 につくりました。看護部長 伊藤圭子

今回の検査結果で、何らかの異常が異常を指摘された方は、医師の診断を受けてください。

また、異常のなかった方は、これからも健康を守るような生活習慣を心がけてください。

 

検査項目

検査の説明

 

問診

日常の健康状態、病歴、家族歴から検査・治療の参考となります。

 

身体測定

体重・身長・体脂肪率を計り標準体重を測定します。

 

視力・聴力

 

 

 

急に視力が落ちた方、左右で視力差の多い方は、眼科受診を勧めます。

聴力は、オージオメーターで難聴の有無を調べます。高音から聞こえ難くなります。

異常のある時は耳鼻科受診を。

 

 

 

 

血圧

 

血圧は個人差があり健康状態、環境などでも変動します。高血圧の方は心臓病、腎臓病、動脈硬化、脳卒中などを合併しやすいので注意が必要です。

 

 

超音波

 

超音波による画像診断です。心臓・肝臓・胆嚢・腎臓などの形態の異常やカラードップラーを用いて血液の流れを調べます。

 

 

眼底検査

 

眼底に走る動脈の状態を調べ、糖尿病・高血圧・動脈硬化などによる変化がわかります。

 

 

肺機能検査

 

最大に吸い込んだ空気を一気にできるだけ多く吐き出し、その時の肺活量や1秒率、1秒量で肺の機能障害を調べます。(肺気腫、喘息など慢性閉塞性肺疾患)

 

 

便潜血

大腸癌の発見に役立つ検査です。

 

尿検査

 

 

 

尿糖 :糖尿病などで血糖が高いと尿中に糖がでます。

尿蛋白:高血圧・腎臓に障害があると蛋白がでます。

尿潜血:腎臓、尿管、膀胱の炎症や結石・まれに癌などがあると視られます。

 

 

 

 

心電図

不整脈・心臓肥大・心臓の筋肉の異常などがわかり、狭心症・心筋梗塞の発見にやくだちます。

 

 

24時間心電図

 

不整脈、狭心症によるとおもわれる症状がある時に、いろいろな活動をしている時の心電図を視る方法です。

 

胸部X-P

腹部X-P

肺結核、肺癌や心臓、大動脈の異常などを調べます。

腸閉塞、腹部の石灰化、胆石、尿路結石などを調べます。

 

胃透視検査

 

 

バリウムを飲んで上部消化管を造影し臓器の変化や異常を調べます。

検査結果で異常があればさらに内視鏡検査(胃カメラ)を行う場合もあります。(胃潰瘍。胃炎、ポリープ、胃癌、十二指腸潰瘍)

 

喀痰細胞診

痰を顕微鏡で検査し癌などの細胞が出ているか調べます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤血球

貧血、多血症をみます。

438〜577

376〜516

血色素量

貧血の有無、程度、原因を調べます。

13.6〜18.3

11.2〜15.2

ヘマトクリット

貧血になると顔色が悪くなります。血色素が減るためです。

40.4〜51.9

34.3〜45.2

白血球

炎症やウイルス・細菌感染が起きていないかを調べます。

3500〜9700

白血球像

好中球・リンパ球・好酸球などの割合をみます。アレルギーでは好酸球が増加します。

 

血小板

 

出血したときに血を止める働きがあります。多いときは感染症など 少ないときは肝障害・脾臓機能亢進・出血傾向を考えます。

0.    1〜2.9%

 

血沈

 

病気を発見するてがかりとなります。

炎症や感染症があると亢進します。

1h  10mm以内

2h  20mm以内

尿酸

 

高値では通風や腎臓結石の原因になります。プリン体を多く含む食品やアルコールなど飲み過ぎ食べ過ぎに注意。

7.0mg/dl未満 

 

 

 

 

 

総コレステロール

 

血液中のコレステロールを調べます。高コレステロールが続くと動脈硬化や心臓病の原因にもなります。食事との関連が強くカロリーの取りすぎに注意しましょう。

150〜219mg/dl 

 

 

中性脂肪

 

増えすぎると動脈硬化や肥満の原因になります。カロリーの取りすぎに注意しましょう。

50〜149mg/dl

 

 

HDLコレステロール

善玉コレステロールと言われ、この値が高いと動脈硬化を予防します。逆に低い場合は動脈硬化を促進させます。

41〜80mg/dl 

41〜90mg/dl 

LDLコレステロール

悪玉コレステロールと言われ、肝臓から血管へコレステロールを運ぶ働きをし、動脈硬化を促進させます。

 

 

 

 

 

 

 

GOT

 

肝臓や心臓に多く含まれる酵素で肝臓や心臓の組織が壊れると血液中に出てきます。

10〜40u/l 

 

GPT

 

肝臓に多く含まれる酵素で、異常値の場合は肝障害を疑います。

急性肝炎・慢性肝炎・アルコール肝炎・脂肪肝・肝癌・劇症肝炎

5.0〜45u/l 

 

γーGTP

 

肝臓・胆嚢系の病気を調べるもので、特にアルコールには敏感でアルコール肝炎などで上昇します。

60u/l以下 

 

ZTT

TTT

血清中の蛋白質の性質を調べる検査で、肝臓の障害の程度がわかります。

2.3〜12.0u 

0.5〜6.5u 

 

 

 

 

 

ALP

肝機能や黄疸の程度を調べます。

74223u/l 

総ビリルビン

肝臓や胆管などの障害を調べます。肝機能障害・胆石・黄疸があると高値となります。

0.2〜1.0mg/dl 

 

LDH

総蛋白

肝臓病・心臓病・血液の病気で高値となります。

栄養状態・肝臓・腎臓の機能を調べます。

220〜430u/l 

6.5〜8.2g/dl 

尿

 

 

尿 糖

糖尿病の発見の手がかりとなる検査です。

糖尿病の発見の手がかりとなる検査です。血糖値は食

 

 

血 糖

事の影響を受けるので、空腹時で検査をします。

70〜110mg/dl 

b A1c

過去2〜3カ月の血糖の状態をみます。

4.3〜5.8 % 

フルクトサミン

過去1〜2週間前の血糖の状態をみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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