かぜ症候群  及び インフレエンザ  2004.1

 

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 中国地方から、トリインフルエンザが出ています。H5型で、感染力が強いと推定されています。

 

また、昨年末から、アメリカ全土で、インフルエンザが猛威をふるっています。

 

昨年末の ABCニュースでは、ついに全米でインフルエンザの流行が広がった そうです。
http://abcnews.go.com/wire/Living/ap20031212_848.html  アメリカ帰りの旅行者からの持ち込みもあるかもしれません。

2003年12月12日,アメリカ合衆国(米国)疾病コントロールセンター(CDC)はイン フルエンザ患者が急増している、またその流行株はインフルエンザA香港型(H3N2) と発表しました。

2003年10月4日から12月6日までに呼吸器検体24906件を検査した結果、6751件(27.1 %)がインフルエンザウイルス検査陽性でした。そして、 分析を行ったインフルエンザA香港型(H3N2)ウイルス212株中、25%がパナマ株 (A/Panama/2007/99型)、75%が福建株(A/Fujian/411/2002型,パナマ株 の抗原変異株)でした。この福建株こそ、昨シーズン、ワクチン接種者が何人も罹患 し、ワクチン無効説の事実上の立役者だったのです。

日本では2002−2003年シーズンはA香港型とB型が混合流行しました。そして、日本で もA香港型の約60%はバナマ株でしたが、残りの40%はバナマ株からの変異株(福建 株)であったことが解っています。また、ここ数年のインフル工ンザHAワクチン製造 株は、A型がA/NewCaledonia/20/99(H1N1)およびA/Panama/2007/99 (H3N2)、B型がB/山東/7/97です。すなわち、インフルエンザワクチンを接種し ていたからといって、同じA香港型でもパナマ変異の福建株には無効だったわけで
す。

純粋なバナマ株は過去数シーズン涜行しているため多くの人が免疫を獲得していま す。そのため、2003−2004年シーズンにA香港型が流行する場合には、純粋バナマ株 ではなく変異株(福建株)が流行する可能性があります。特に昨年罹患者やワクチン 接種者の発症を見た場合は、この変異株(福建株)の感染である可能性が極めて高い と思われます。

厚生労働省ホームページから
http://idsc.nih.go.jp/others/topics/QandA02/inf_faq02.html

Q. 4:インフルエンザウイルスのH、Nの番号は何を表しているのですか?   A型やB型のインフルエンザウイルスの表面からは、H蛋白(赤血球凝集素)、N蛋白 (ノイラミニダーゼ)という2種類の蛋白がウニの棘のように突き出ています。これ ら2つの蛋白はスパイク蛋白と呼ばれ、ウイルスの感染に重要な働きをしています。 ヒトがあるインフルエンザウイルスに対して免疫を持っていても、異なるスパイク蛋 白をもつウイルスに対してはその免疫が効かず感染してしまいます。A/ソ連型 (H1N1)インフルエンザにかかったあとA/香港型(H3N2)にかかったり、A型インフ ルエンザにかかったあとB型にかかったりすることがあるのはこのためです。
  A型インフルエンザウイルスは、H、N蛋白とも複数の種類があり、その組合せで更 に亜型に分類されます。例えば、香港型といわれるウイルスはH蛋白が3、N蛋白が2と いう番号の組合せでH3N2となりますし、ソ連型はH1N1です。H1、H2、H3はヒトの間で
感染が起こり、流行株となりえます。B型インフルエンザウイルスではそれぞれ1種類 で、H, Nの組合せによる分類は行われません。

 

 

風邪(感冒)は、上気道の炎症です。その症状の強い部分で鼻炎、咽頭炎、喉頭炎と呼びます。更に炎症が強くなると、気管支炎、肺炎をおこします。

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1)      ウイルス感染が大部分です。インフルエンザウイルス(A,,C)、アデノウイルス、ライノウイルスなどがあります。昨年から、コロナウイルスの変株SARSも出現しました。

2)インフルエンザでもウイルス血症を起こすと、ウイルスが全身にまわり、その結果、脳炎、脳症、ライ症候群、肝炎、心筋炎といった病状を引き起こし重い病気になることもあります。

  3)ウイルスは一般に気温の低いほうが、活動しやすいため、冬に流行します。SRAS模、10℃を切ると活発になるといわれています。

  4)インフルエンザウイルスは、湿度の低いところを好みます。(湿度50%以上になると死んでしまいます。)冬は、暖房を使うため部屋を閉め切ってしまい換気が不十分となり、ウイルスの繁殖しやすい環境となります。

  5)冬は、呼吸器の抵抗力が低下していることも原因と考えられます。

風邪(感冒)

 

インフルエンザ

徐々に

症状の出る時期

急に

鼻水・鼻つまり・咽頭痛

初期症状

悪寒・倦怠感・関節痛

38.0℃以下

発熱

39.0℃〜40.0

軽い

だるさ・全身痛

強い

軽い

悪寒

強い

軽い

強い

初期に起こる

鼻水

後から起こる

初期に起こる

咽頭痛

後から起こる

軽い

目の充血

強い

主にライノウイルス

病原菌

インフルエンザウイルス

 

2 日常生活での注意

1) うがいと手洗いをしっかりしましょう。

2) 人混みはさけ必要以外は出かけないようにし、外出時はマスクをしましょう。

3)十分な睡眠とバランスのよい食事を摂るようにしましょう。

4) 空気の乾燥はよくないので、暖房時は湿度に注意し加湿器を使いましょう。

5) タバコは、症状があるときは吸わないようにしましょう。

6) 高齢者や慢性の呼吸器疾患、心臓病、糖尿病、などの病気を持っている人は症状が強かったり、治りにくかったりしますので早めの受診がたいせつです。

     慢性の呼吸器疾患(肺気腫・慢性気管支炎・喘息・肺結核・肺癌)*

7) 症状が出た場合は、鎮痛剤・消炎剤・抗生剤・解熱剤などの服用があります。

8)             インフルエンザの場合は、リレンザ、タミフルなど症状が出て3日以内ならば有効な薬も出てきましたが、SARSと見分けるためにも、流行する前にワクチンの予防接種をしておくことが大事な対策です。 

 

 

インフルエンザワクチン

ここ数年、インフルエンザの流行で1月〜3月のインフルエンザによる死亡者は、全国で千人を超えています。インフルエンザウイルスは毎年型を変えている為、予防接種は基本的に毎年、体調のいい時早めに接種する事をお勧めします。

インフルエンザのワクチンが有効であるのは長くて5ヶ月です。3月ぐらいで抗体が消えてしまうという人もいます。また、接種して、インフルエンザにかからなくなる割合は、打たなかった人に比べて、30%減少し、入院が必要な人は、50%減少、さらに死亡に至る割合は80%減少しますので、ほかのワクチンに比べても有効率の高いものといえます。今年はSARSとの鑑別のためにも必ず受けていてほしいワクチンです。

 予防接種時期・・・・10月〜1月 

   65歳以上の方:11月〜12月の間に1回は市の公費負担(一部負担金あり)で受け

           られます。

   13歳以上の方:1回接種が原則ですが、受験前、虚弱体質の方は2回を勧めます。

   12歳以下の方:基礎免疫が出来ていないので免疫の抗体獲得が難しいため1〜4

           間間隔で必ず2回接種してください。

  <接種上の注意>

   1予防接種を避けた方がよい人

     発熱している人、体調の悪い人

   2予防接種をするにあたって注意した方がよい人

     心臓血管・腎臓・肝臓・血液疾患及び発育障害等の疾患を持っていることが明らかな人

     前回の接種で2日以上熱が出た人、全身に発疹のアレルギーが出た人

     痙攣の既往のある人

     免疫不全と言われたことのある人

後遺症が残るような副作用は、極少数です。注射したところが痛かったり、微熱がでたりすることはあります。しかし、様々なアレルギー疾患がある場合は、相談をした上で、受けるようにしてください。

  <接種後の注意>

              肘を超えて大きくはれてきた。発熱が40℃ぐらい出てきた、頭痛、嘔吐が出てきた、そのほか気になる症状があるときは連絡をしてください。

インフルエンザと脳炎・脳症

インフルエンザの流行に伴って、幼児を中心に脳炎、脳症が発生しています。極まれな病気ですが、重篤な事態になる方もおられます。インフルエンザの発症から脳炎・脳症を起こすまでの時間は平均1.4日という短い時間で、インフルエンザウイルスが脳炎・脳症を引き起こすことはわかっています。そこで、ワクチンがその予防に有効と言えますが、インフルエンザワクチンは国の強制ではありませんので、副作用や障害などを考えて判断しましょう。 また、脳炎・脳症の中には*ライ症候群*が起こることがあります。

     ウイルスによる感染症、特に水ぼうそう、インフルエンザにかかった時に、

アスピリン入りの解熱剤を使用すると、「ライ症候群」が起こります。

突然の激しい嘔吐、痙攣、意識障害、高熱などの症状を起こし、命に

かかわる危険な病気です。アスピリン入り解熱剤は、多く市販されて

いますが、勝手な大人の判断で飲ませないようにしてください。

解熱剤を飲ませるときは、医師や薬局に相談してください。また、ライ

症候群の症状が現れた時は、早急に医師の診断を受けてください。

また、痛み止めとして多用されていますボルタレン、ポンタールはインフルエンザには使えませんので、解熱剤を自己判断で使用しないでください。

2003.10.27 はとりクリニック